
その活動、本当に「スヌーズレン」ですか?
2025年11月25日 18:25
🌻専門外の洗礼?
障害を持つ人や子どもたちの「感覚」を重視した活動を支援する、オランダ発祥の「スヌーズレン」を民間企業が提供する..という、これまでにないサービスの開始にあたっては、当然のことながら、福祉事業所や教育機関、行政などへの挨拶回りや営業活動を行ってきたわけですが、「障がい者福祉」の分野の方々の、少々強めの風当たり..というのは、記憶に新しいものだったりします。
スヌーズレン? 当然、知ってますよ
うちも活動、やってますんで
うちの施設にも素晴らしいお部屋があるんですよ
当然「作業療法士」などの専門職の方は常駐してるんですよね?
訪問先では、大抵このようなお話を伺ってきました。
お部屋や形をつくって「スヌーズレン」じゃないのを、ご存知ですか?
利用者さんが「主体」となる活動になってますか?
なんて質問は当然できず(笑)、「実践者」としての経験と知識を積み重ねていくしかない!..と、自分自身を奮い立たせた二年間でした。
🌻風向きが変わってきた..カモ?
しかしここ最近になって、それがちょっと変わってきたような、そんな実感があります。
スヌーズレンのお部屋はあるんですけど、使えてないんですよね
活動はやってみてるんですが、合ってるのかどうかも分からなくて
現場のスタッフ全員の「理解」とか「意識合わせ」が難しくって
成人(障がい者)の方が、なかなか楽しめないんですよね
障がい者施設などで「支援」に携わる方々が、こんなお話を打ち明けてくださるようになってきたのです。
スヌーズレンの活動に課題感を持っておられる方、不安を感じておられる方というのが、思いのほか多くいらっしゃって、皆さん、どうにかして利用者さんといい時間を過ごしたいと仰られていて。
また『あらためてスヌーズレンを学び直したい』ということで、勉強会のご依頼をいただくことや、『大西の話を聞きたい』と言って遠方からお越しくださる..なんていうことなんかも、少しずつ増えてきました。
🌻現場実践の難しさ
この連休中も、大阪の社会福祉法人の方がいらっしゃったのですが、『かんかくもーるをどんな方がどんなふうに利用してるのかを知りたい』というお話を事前に伺っており、障害の有無に関わらない多様な方のご利用によって、どんなことが起こっているのか..なども含め、お伝えさせていただきました。
またお聞きしていると、施設内に立派なスヌーズレンルームを設置されているものの、いま現在十分な活用ができておらず、また、活動に必要なスタッフ間での「知識の共有」や「意識の統一」といったところにも、難しさを感じている..なんていうお話も。
個別支援など、福祉の分野における「支援計画」に限ったことではありませんが、日本の社会の中では「目標」を掲げ、その「達成」を目指して手を尽くしていくということが世の常..みたいになっていると思います。
一方で、スヌーズレンは「ゴール」や「目標」、「目的」を設定しない、利用する人が「主体」となる活動。
反応が見られなくても、楽しめなくても「よし」とする* 活動が、成果主義の現場で受け入れられないというのも、当然のような気がします。
(* 徐々によい変化が見られるように支援しますが、活動初期は主体的な動きが見られないことも往々にしてあるという意味での表現です)
また多くの現場で、スタッフの方は皆さん「時間」に追われていて、常に人手が足りていない。
そんな状況の中で行われる「スヌーズレン」となってしまうわけですから、困難を極めて当然..とも思います。
日本でスヌーズレンを「定着」させようとしたら、制度の中で「加算」が取れるようになればすぐ..なのかも知れませんが、「有意義な活動」となると、その実践は非常に難しいもののような気がしています。
🌻困ったときの「かんかくもーる」
利用者さまや対象となる方への、質のよい「感覚体験」を!..ということであれば、「ノウハウ」と「設備」を備えた私どもがご提供させていただく「スヌーズレン」のご利用を、ぜひ候補に!!..と思うこの頃です。
また
スヌーズレンって、コレでいいの?
ちゃんと勉強してから利用者さんと楽しみたい
どんな空間づくりをするといい?
などのご相談も、お受けしています。
お気軽に、メール(hello@kankaku-mall.com)、お電話(086-230-6160)などでお問い合わせください。
私たちは、利用者さま等のよりよい「感覚体験」をご提供しながら、『その体験を「叶えてあげたい」皆さんの「想い」を利用者さま等へお伝えしたい』そんな思いで、スヌーズレン体験の機会をご用意させていただいています。
「スヌーズレン」「多感覚環境」のことなら、何でもご相談ください。
全力で、サポートさせていただきます!
ということで、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。