
「暗い場所を選ぶ」という変化
2026年07月15日 13:03
🌻いつからか生まれた小さな変化
ある保護者の方から、こんなお話を伺いました。
うちの子最近、電気(照明)を消すことを覚えて、施設でも家でも電気の消えた暗い部屋で過ごすようになったんです。自分の部屋以外でも、廊下の隅とか、家の中の暗い場所で過ごすことが増えてきて。いつからこんなふうになったのか考えてたんですけど、かんかくもーるに通い始めた頃からかなって思ってるんです。
このお話をお聞きして、大西は胸がぐっと熱くなりました。
🌻心地よい環境を選ぶ
言葉を使ったコミュニケーションが難しいため、このお子さんが、「暗いところが好き」なのか、「明るいところが嫌い」なのかは分かりません。「スヌーズレン」を気に入ってくれたのか、スヌーズレンで体験した「暗い部屋」を気に入ったのかも分かりません。
ですが、このお子さんにとってはきっと、明るいところよりも、暗いところの方が過ごしやすかったのだと思います。
― 心地よい環境を自分で選んで過ごせるようになった ― 小さな行動の変化に見えますが、ご本人にとっては、とても大きな意味を持つ変化のように感じています。
🌻分かりやすい変化ばかりじゃない
スヌーズレン体験を通じて起こる変化は、「笑顔が見られた」「苦手なことができるようになった」といった、目に見えて分かりやすいものばかりではありません。まわりが注意していないと見落としてしまいそうな、小さな変化の中にこそ、「人生の豊かさにつながるヒント」が隠れていることも少なくありません。
ご家族の皆さんや、支援者の皆さんには、多感覚環境(スヌーズレン)体験の当日はもちろん、その後の変化にも丁寧に目を向けていただけたらと思います。そして、生まれた変化から、その方にとっての過ごしやすい環境を考えていただけるとうれしいです。