
ハンドパワー・・・?
2026年09月28日 11:01
🌻ある日のできごと
もう、何度も「かんかくもーる」を利用してくださっている方に、突然、初めての反応が見られる、そんな瞬間があります。
いつもは、床に座って静かに感覚遊びを楽しんでいるタイプのお子さんが、ある日、飛んだり跳ねたりしながら過ごしている、そんなできごとがありました。
ホワイトルームにある、バブルユニット(水の入った透明な筒)に向かって、手首の先をブルブルさせながら手を振ったり、ジャンプをしたり。
いろんな角度から、ブルブル・ぴょんぴょんを繰り返していました。
🌻かんかくもーるの「バブルユニット」
かんかくもーるのバブルユニット(バブルチューブ、バブルタワーとも呼ばれます)は、浮かび上がる泡を照らすLEDライトの色が、グラデーション式にゆっくりと変化していきます。
色は自動で変化しますが、いつの間にか色が変わって、変化の間には、名前のつけづらい色もあって、創造力や発想を膨らませる、大切な要素の一つになっています。
🌻もしかして
先ほどのお子さん、はじめは「バブルユニットが大好きなのかな」くらいに思っていたのですが、何度も繰り返す様子を見ていると、それだけじゃない気がしてきました。
「筒の中を浮かび上がる『泡』の真似をしながら、楽しさを伝えてくれているのかな」そんなふうに思いながら、その世界を、そっと眺めていました。
やがて、ブルブルとぴょんぴょんには、さらに熱がこもって、力いっぱい何かを訴えているようにも。
また時折、保護者の方や大西の顔を覗き込みながら、反応を伺っている感じも見られ、ふと思います。
「もしかして、ハンドパワー送ってくれてる?」
🌻ほんとうのことは分からない
そのお子さんが、自分でライトの色を変えているつもりになっていたのかどうか、ほんとうのことは分かりません。
ですが、ブザーのボタンを押す、照明のスイッチをON/OFFしてみる、エアコンのリモコンを探す、プロジェクターを触ってみるなど、言葉を持たなくても、仕組みを探ったり、自分の働きかけで何かが変わることを楽しんだりする方は、少なくない気がしています。
🌻大切なのは
多感覚環境の中で、多様な方とご一緒していると、「楽しいか楽しくないか」「好きか嫌いか」「落ち着くか落ち着かないか」だけでは計れない、さまざまな変化に触れる場面が数多くあります。
ときには、その行動が、何かしらの意図をもって、環境に働きかけているように見えてくることも。
そんなとき、大切なのは、「そうかもしれない」行動に対して、その方が十分に試したり確かめたりできる環境を整えること。
そして、うまくいったときには一緒に喜びながら、同じ視点で、その世界にそっと居ることではないかと思うのです。
自分の力で、環境を動かせる、環境との関係をつくることができる。
その「余地」をつくることも、多感覚環境の環境設定には欠かせないものだと感じています。