高齢者が楽しめるスヌーズレンを考えてみた!
2025年11月16日 12:59
🌻高齢者にも余暇の楽しみ&選択肢を
現在、日本における「スヌーズレン」の活用は、障がい児(者)に向けたものが主となっており、高齢者に向けた活用は、まだまだ少ないものと感じています。
高齢者の分野にも、五感や記憶に働きかける「スヌーズレン」の活用が広がっていくことを切に願う大西ですが、この課題解決に向けて、学生さんたちの力を借りる機会をいただくことができました。
🌻岡山県立大学PBL演習
今年6月より、岡山県立大学の学生さんたちと「PBL演習」と呼ばれる課題解決型学習に取り組み、『高齢者が楽しめるスヌーズレンルームをプロデュース!』というテーマで活動を続けてきました。
こちらのプロジェクトには、大学院1年生、学部4回生の二人が参加してくれたのですが、ただでさえ難しい「スヌーズレン」の理念を、かなり早い段階から理解し、「児童」と「高齢者」、両者の利用についての比較検討から課題を見つけ出し、足りない学びは高齢者福祉の「現場」に足を運んで得るなど、「企業」と「学生」、そんな枠組みも超えて、ひとつの「チーム」となって、課題解決の糸口を探ってきた半年間でした。
その「成果」を発表する報告会が、先の金曜日(11/14)に行われたのですが
『どうせなら、つくったお部屋を見てもらいたいよね』
そんな何気ない一言から、成果報告会での「実演」を思いつき、先生方に交渉して、自分たちの力で「実演発表」の機会を掴んでくれました。
🌻PBL演習成果報告会
報告会当日は、100名以上入るような広い講義室に、「和」を基調とした「ホワイトルームエリア」と「ブラックライトエリア」を設け、高齢者が「なつかしさ」を感じられるような小物類(紙風船、万華鏡、風車、い草の敷物、ちゃぶ台、帯、けん玉、独楽など)、足腰に不安がある方への肘掛けつき椅子を配置し、BGMにはオルゴール調の童謡、香りの要素には、い草の香りに加えて白檀のほのかな香りなど、思わず手を伸ばして触れてみたり、口ずさんだり、思い出話に花が咲くような空間づくりを行いました。




出来上がったお部屋も、要点を押さえたスライドも、スヌーズレンを知らない人にも分かりやすい発表も、すべてが素晴らしいものでした。
先生方の高評価はもちろん、参加企業さまや学生さんたちにもよい感想をたくさんいただくことができました。
次へとつながる「課題」にもしっかりと目を向けてもらって、私自身も多くのことを学ばせてもらった、本当に貴重な機会、そして経験だったと思います。
高齢者も、十分に楽しむことのできるスヌーズレン。
その活用が広がるための取り組みにも、今後力を注いでいきたいと思います。
最後になりましたが、今回のプロジェクトにあたりご尽力いただきました
岡山県立大学の皆さま
創心会五感リハビリ倶楽部岡南さま
放課後等デイサービスまなび家早島さま
三笠産業株式会社さま
帯を寄贈いただいた個人の皆さま
その他関係者の皆さまには、心よりお礼申し上げます。
本当に、ありがとうございました。