
スヌーズレンとセンサリープレイ
2026年07月05日 15:48
🌻最近、よく聞くようになったこと
スヌーズレンとセンサリープレイって似てますよね?
何が違うんですか?
近頃、そんなお話を聞くことが増えてきました。また、スヌーズレン実践者からも「センサリープレイとの違いが分からない」そんな声を耳にすることがあります。
私は、両者は「似て非なるもの」だと思っています。それはなぜか..というお話の前に、まずはそれぞれの概要について。歴史や背景などについては、ここでは省略させていただきます。
🌻スヌーズレンとは
感覚にやさしく働きかける空間とその中での活動、本人主体の関わりの考え方を示す言葉です。
一般的には、光や音など、外からの刺激をほどよく遮断した室内が活動場所となります。水の入った泡の出る筒(バブルユニット)、光ファイバーの束(サイドグロウ)などの専用機器のほか、感覚グッズや音楽、香りなど、五感を刺激する、さまざまな要素が用いられます。
「ゴールを定めず(オープンゴール)」「その人のペースで」「その人の世界を一緒に楽しむ」関わりが大切にされています。
🌻センサリープレイとは
「五感」を使って楽しむ感覚遊びのことです。
水、砂、粘土、スライムなどの素材に触れて感触を確かめたり、音や色の変化を楽しんだりすることで、子どもの脳の発達や創造力、情緒の安定を促すアプローチとして注目されています。口に入れても安心なように、自然素材や食材を使ったセンサリープレイも広がっています。
「答えを決めず(オープンエンド)」「子どものペースに合わせて」「一緒に楽しむ」関わり方が大切にされており、スヌーズレンの関わりとも近いものになっています。
🌻共通点は多い
スヌーズレンとセンサリープレイ、両者にはいくつもの共通点があります。
・五感へのやさしい刺激が用いられ、自由に感覚を楽しむことのできる活動である。
・安心・安全な環境が大切にされる。
・ルールや決まりがなく、「本人がどうしたいか」が尊重される。
・リラクゼーションを目的にした活用も広がっている。
・感覚統合や感覚調整が促されることが期待され、障害者福祉や精神科医療などの分野でも注目されている。
本人主体の関わりが大切にされることについては、どちらも同じであると感じます。
🌻なぜ「違うもの」だと思うのか
― スヌーズレンとセンサリープレイ、私が両者の最も大きな違いとして感じているもの ― それは「遊ばない」が成立するかどうか。
センサリープレイは「遊ぶ」ことが前提の活動ですが、スヌーズレンにはその前提がありません。
感覚グッズで遊ぶもよし、寝転んでリラックスするもよし。ただ眺めているだけでも、眠ってしまってもいい。すすんで何かができなくでも、「ただそこにいるだけ」がゆるされる活動です。
支援者の関わりとして見ると、センサリープレイでは「素材との関わりを促す場面」が生まれがちです。一方、スヌーズレンでは、何も起こらなくても、その時間そのものが尊重されます。
私は、この違いは非常に大きいものだと感じています。
楽しめても、楽しめなくても、その日その人がたどり着いたところがゴール。前提のないこの関わりこそが、スヌーズレンの魅力だと思っています。
🌻優越をつけるわけではない
もちろん、スヌーズレンとセンサリープレイ、どちらが優れているという話ではありません。
目的やその人の状態、感覚の特性などによって、適した環境や活動は異なります。だからこそ私は、それぞれの特徴や役割を理解したうえで「使い分ける」ことが大切だと考えています。