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「障がい者はキラキラが好き」は本当か?

「障がい者はキラキラが好き」は本当か?

2026年10月09日 07:35

🌻多感覚環境についての認識


スヌーズレンや多感覚環境(センサリールーム)を知ってますか?

と、尋ねたとき


「障害のある人が好きな空間ですよね」

「みんなキラキラが大好きですよね」


そんな返答が返ってくることがあります。


「暴れたりパニックになったりした子も、落ち着くんですよね」

「リラックスできるお部屋ですよね」


ときには、そんなお話も。

どれも「間違い」ではないのかもしれませんが、これらの認識に、私は少し「違和感」を覚えています。


🌻「障害のある人が好き」なのか


多感覚環境の体験機会の提供や、施設運営をしていて思うのは、障害の有無に関わらず、この空間に心地よさを感じる方は、とても多いということ。

特に、「ホワイトルーム」と呼ばれる、LEDの光の変化を楽しむお部屋は、多くの方が好む傾向にあります。



幻想的で煌びやかな空間を前に、歓声があがることもしばしば。

多感覚環境の空間に限らず、宝石や貴金属、星空、夜景、アイドルやスターなど、人は本能的に、キラキラ輝くものに惹かれるものだと思っています。


🌻「障害のある人が落ち着く空間」なのか


この空間の中にいると


「ゆったりとした気持ちでいられる」

「うとうとしてくる」


そう仰る方が、たくさんいらっしゃいます。


日常から少し離れ、薄暗い空間の中で、やさしい光や水の音などに触れていると、多くの人が安心や安らぎを感じるものです。

またそれは、障害の有無に関わらず、誰もが感じ得るものではないかと思います。


🌻「落ち着く」以外にも


一方で、この空間にワクワク感を覚える方もいらっしゃいます。

思わず体が動いたり、声が出たりして、中には少し興奮気味になる方も。


感覚を使った遊びは、魅力的で楽しいものであり、感覚に配慮した環境が、その楽しみをさらに豊かにさせる。

多感覚環境には、そんな一面もあると思っています。


また一方では、何も感じないという方もいます。

また、過敏さや暗い場所への恐怖心などから、このような空間が苦手という方も。


決して多くはありませんが、2022年からの活動を通じてご一緒した方の中にも


何も感じない

刺激が強くて疲れる

怖くて入れない


という方が、一定数いらっしゃることも確かです。

そしてまた、これらもすべて、障害の有無に関わるものではありません。


🌻感覚は人それぞれ


多くの人に好まれる

多くの人がたどりつく


そんな「感じ方の傾向」はあっても、「感覚は人それぞれ」というのが、私の持論です。

そして、その感覚や感じ方を、フィルターを通して見たり、枠に当てはめて捉えたりしないことが、とても大切だと感じています。


障害のある子は、こういうものが好き

自閉症の子には、こういう環境が向いている


そんなふうに括ることができると、多感覚環境やスヌーズレンの説明は、とても楽になります。

しかし、その枠をつくった途端に、その人自身の感覚が見えなくなってしまうということも否めません。


🌻大切にしたいこと


何に、どう、どの程度惹かれるかは、一人ひとり異なります。

スヌーズレンの活動が本来尊重しているのも、まさにその「違い」のほうなのではないでしょうか。


「障害のある人の好き」ではなく「その人の好き」を、その人自身が見つけ、自分で選び、楽しめる余地を、環境と関わりの中につくる。

私は、そんな実践者でありたいと思っています。



※「障害のある人が落ち着く空間」については、切り口を変えて、また別の機会に。

(感覚と環境をつなぐ人/多感覚環境の実践者 大西直美)



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